クロスケのブログ

この人の彼女って苦労しそう

2017-06

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ケヴィン・リマ『魔法にかけられて』

◆ディズニーは好きかーッ

最新作
『魔法にかけられて』を、見てきました
上映終了直前の『ヒトラーの贋札』と悩みましたが
ヒトラーの方はむりに大画面で見る映画でもないなと思い
友人が狂ったように薦めていたディズニーに赴く

おれ自身も、かなり期待していた一品
おとぎばなしのお姫様が現実世界にとびこんでくるという
大人から子供まで楽しめる物語です

真実の愛を愚直に信じ、街中で唐突に歌い出すジゼル姫に
困惑しどおしの弁護士ロバート
おとぎ話での常識と
現実世界での常識がぶつかり合う、その摩擦が
とてもおもしろい
これは、決してこの設定だからできたというわけじゃなく
実際にも、立場や民族の違いで
こうした摩擦はたくさんあります
異なる常識、風習が根付く異郷を訪れたとき
われわれは誰でも、ジゼル姫になりうる
おれの目には、至極リアルな物語に映った

おとぎの国のお姫様を演じるエイミー・アダムス
同じく王子様を演じるのがジェームス・マースデン
ディズニーアニメのキャラクターを現実に演じるという試み
とても面白い演技が見られて、よかったー
二人とも現実のニューヨークの中にあって
至極滑稽で、それでいて違和感がない
あくまでオーバーアクション、あくまで真摯な演技
現実とアニメの乖離と融合というコンセプトは
ふたりの好演によってみごとに果たされた印象

王子様とリスの、現実世界での動きがすばらしい
特にリス最高
いろんな意味で、今回一番の立役者かもしれません

おとぎ話と現実のぶつかり合いは
かなり胸のすく形で終幕を迎える
子供には夢を、大人には希望を
人は夢の中では自由であり
その夢は現実と地続きなのであります

ディズニーには珍しく
大人の観客と、真っ向から向かい合った意欲作であることだなあ


◆3Dポリゴンを駆使したアニメがすっかり定着して
2D線画という手法を、とんとみなかった
昨今のディズニーアニメ

『魔法にかけられて』では
作中の、ほんの触り程度に限られているとはいえ
ものすごく久しぶりの新作2Dアニメを堪能
やっぱり、とてもよかったです
おれとしてはこちらの方がずっと好きなんですけど
今後、どうだろう、また作ってくれるのかしら
今回だけの、古いファンへのサービスに終わってほしくないぞ

ポリゴンも進化して
かつての弱点だった動きや表情の硬さが
このところ、かなり払拭されてきてるみたいだ
技術力とセンスで、いよいよ漫画の表現力に迫ってる
今後3Dアニメが主流になっていくのは
たぶん疑いのないところだと、おれはみていますが
それでも、やっぱり2Dアニメも続いてほしい

『魔法にかけられて』は、うれしい作品であったよ


◆ディズニー狂いの友人が言うことには
この映画には、ディズニーのこれまでの作品群への
オマージュがあちこちに散りばめられているのだそうで
『シンデレラ』『美女と野獣』『ダンボ』などなど
自社の映画を元ネタにしたパロディがいろいろあるとか

実のところ、ディズニーには疎いおれには
そのへんはあまりわからなかった
それが少々残念ではあります
でも、知らなくてもでんでん大丈夫な映画だ

ともあれ、ファンには非常に贅沢なつくりであるらしい
歴史と知名度を併せ持つビッグブランドだからできる
自社製品を総括しての、内輪ネタを網羅したお遊び
こういうの、2000年代から、多くなったような気がします

元来、作品作りというのは
固定ファンだけを相手にして閉じこもらないように
知らないと楽しめない恐れのある「内輪ネタ」は
避けるのが、おおむね普通ですね
けれど、このところ、ゲームやら漫画やらいろんなところで
ファンの知識に挑戦するような、ディープな作りの作品をよく見受ける
(もちろん『魔法にかけられて』のように、ファンでなくても
十二分に楽しめるように構成されていることも多い)

仮面ライダーとかの特撮番組では
歴代のヒーローが集結、なんてこのごろよくあるらしいし
任天堂のゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』などは
自社の有名キャラクターを、無節操に全部ほうりこみ
ファンが喜ぶマニアックなやりこみ要素が満載だ

オタク、マニアという客層が定着して
こういうマニアックな内輪の遊びが
商業作品のセールスポイントとして成立するまでになった
それは、なんだかうれしいことに思えるな

映画や漫画やゲームが
現実の代替品としての表現にとどまらず
それ自体で、世界を構成できるほど深くなった
内輪に閉じこもって自己完結する不健全さを指摘した批判も
ひとつの観点から成立するかもしれないけど
おれにはすごく豊かなことに見える
たとえ一部のファンにしかわからないものでも
深く狭く、というアプローチが許容されるなら
エンターテインメントの地平はまた広がっていくんじゃないだろうか
普遍性という枷を外した表現という方向性には
とてもきょうみがあるな

念を押すようだけど
『魔法にかけられて』は、一部のファンじゃなくても
ぜんぜん大丈夫ですので
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