クロスケのブログ

この人の彼女って苦労しそう

2017-06

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C.S.ルイス『ナルニア国ものがたり』

◆J・R・R・トールキン『指輪物語』と並んで
現代ファンタジーの草分けといわれているらしい
ファンタジー冒険活劇の名作であります

これの翻訳者は
『指輪物語』『ホビットの冒険』といったトールキンの代表作も翻訳なされた
瀬田貞二さんだ
雰囲気薫る構文、今回も堪能させていただきました

なにかと壮大
全七巻を通して描かれるアスランの物語は
あちこちに伏線がはられまくっており
なんだかやけにスケールがでかい

数千年におよぶナルニアの歴史をたどっていくのが
ナルニア国ものがたりの概要
数々の伏線をいっこずつ拾い集めながら読み進み
いよいよ世界の真実に至る最終巻までを一気に読破

この終わり方は、すげえな思った
「ええーっ そんな終わり?」とかちょっと思った

岩波少年文庫、最終巻『さいごの戦い』では
巻末に、英文学者の竹野一雄氏による解説が添えられており
それを読むと、この物語の主題
少なくとも作者の意図がわかる

なんだかちょっと、取り残されたような気がしたおれだ
みんなそっちへ行ってしまうのか
おれはそこへは行けないよ、信仰がないから
なかまはづれ感


◆このお話におけるアスランは
全能で完全無欠な存在
矛盾なき正義の象徴として描かれる
そのあたりは、おれの好みとは違いました
そういうものが存在してるんだったら、苦労はないよな
みんなが納得する絶対的な正義というものが存在しないから
みんなそれを求めて、奔走したり戦ったり思考したりする
それが人間の歴史だと思うのだけど
最初から、矛盾なき答えが確立していて
このひとのいうこときいてればオッケーですよっていう状況は
簡単で、いいな

それでもやはりナルニアは理想郷だ
疑念を差し挟む余地のない正義を土台に据えた現代の神話は
読んでいて安心感があって、痛快

登場人物たちの、より高いところへ向かおうとする精神性が
あぶなっかしくも美しい
児童書として
信仰心の強さ、美しさが
詩的、絵的な構成で素朴かつ真摯に表現されている印象

宗教、信仰の利点と弊害は
うんざりするくらい難しい問題なのだけど
ファンタジーの中では、道程の正義は保障されているので
存分に追求し、高揚感に酔える

ファンタジーの美点を凝縮したような傑作
物語を通して、信仰の高揚感を疑似体験できた
宗教にはいろいろ思うところはあるけど
憧れも大きいおれ
存分に、ご相伴にあずからせてもらいました

しかし、毎回文庫の冒頭で
全力でネタバレの解説が載ってるのはなんとかならんか
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